「外構 見積もり 比較」と検索すると、比較の仕方や注意点などを説明した記事が数多く見受けられますよね。
実際に店頭でも、お客様に一通りプランを説明した後、見積もりをくださいと言われることがほとんどです。
ですが、実は外構工事の項目等について見積もりを比較することは、全く意味がありません。
ではなぜ意味がないのか。外構工事のプロだからこそ言えるその理由を説明します。
素人では工事内容を把握することはほぼ不可能
外構工事の工事内容は想像以上に多岐に渡ります。そのため、素人でその内容を把握することはほぼ不可能。
では工事内容を把握することがほぼ不可能ということが、見積もりを比較する上でどういった影響を及ぼすかを、例を挙げて説明します。
単に「ブロックを積む」場合の見積もり項目とは
境界ブロックを積んだり、土留めでブロックを積んだりと、外構工事では必須項目のようなブロック積みですが、
単に「ブロックを積む」だけでも、項目の作成方法はいくらでも考えられます。仮に境界ブロックをA社とB社に依頼したと仮定してみます。
ex.)
A社の場合
組積工事 ブロックベース〇m ○○〇円 ブロック積み1~2段〇㎡ 〇〇〇円
B社の場合
境界工事 コンクリートブロック2段積み〇式 ○○〇円 同上基礎〇m ○○〇円 同上差筋アンカー〇m 〇〇〇円
この二つの見積もりは、全く同じ工事内容を表しています。ですが、そもそもの工事名すら違います。
より詳細な見積もりを作る業者であれば項目が増え、単にブロック積み1式で出す業者もいます。
このことからも、工事内容を把握出来なければ、見積もり自体比較することすら不可能ということがわかります。
比較をして意味があるのはトータルでかかる費用のみ
先述した通り、詳細を比較することに意味はありません。そのため、比較をするのであれば、トータルでかかる費用のみで十分です。
また、確実ではありませんが、定価があるエクステリア商品の費用くらいは比較できるかもしれません。(ただし。本体代金と施工費を一緒に見積もる業者が多い)
おススメとしては、気になる箇所はいくらかかっているか直接聞くことですね。また、工事内容も聞いてみると良いかもしれません。
まとめ
ディーシーズでは、ニューモラルスタンダードという理念に基づき、お見積りは基本お渡ししておりません。
社内単価を口外したくないということもありますが、渡したところで意味がなく、よりお客様を困らせてしまう可能性があるからです。
決して安い買い物ではないので、見積りが欲しい気持ちは十二分に理解しています。
しかし、何度も繰り返しますが、比較することは不可能です。
あくまでトータルの金額のみで比較しましょう。
この記事を書いた人
吉村紀之(Yoshimura Noriyuki)
ディーシーズ代表取締役。
エクステリアの業界に携わること24年。エクステリアコンテストで数多くの受賞歴を持つエクステリアプランナー。