新築外構は失敗しやすい!?その理由と対策を外構のプロが教えます

外構工事を専門的に扱うお店では、大きく分けて「新築外構」と「リフォーム外構」に関する依頼を受けます。

もちろん当店も例外ではなく、この2つの依頼がメインですが、実はリフォーム外構を扱うがゆえに、
いかに新築外構での失敗が多いかも手に取るようにわかるのも事実。

そこで今回は新築外構工事で失敗しがちな理由と、その対策についてプロ目線で解説していきます。

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建物と外構の費用は合わせて考える必要がある

新築外構で最も失敗する理由の一つが、建物と外構の費用を別に考えていることです。
確かに「内」と「外」ですから、その気持ちもわからなくはありません。

しかし、居住スペースとしては同じ敷地内なので、本来であれば予算を合わせて考える必要があります。
建物も一生ものであれば、もちろん外構も一生もの。

できれば建物優先の費用の割き方ではなく、外構も合わせて考えることをオススメします。

外構に費用をかけられない場合は外構専門店に相談する

建物と外構の費用を合わせて考えましょうと先述しましたが、実際にはなかなか難しい話ですよね。
結局のところ、「建物にこんだけかかったから外構費用は抑えたい…」というご相談が多いのが現実。

そういった場合、外構工事はハウスメーカーではなく専門店にお願いしましょう。
これが失敗しない方法です。

ではなぜここまで言い切れるかを、ハウスメーカーに費用を抑えた外構工事を依頼した場合の失敗談を交えて説明いたします。

費用を抑えた新築外構工事をハウスメーカーに依頼した失敗5事例

その1.駐車スペースのコンクリート面積を小さくする

駐車スペースにはコンクリートを打設するのが一般的ですが、費用を抑えるためにハウスメーカーは、轍の部分のみコンクリートを打設して、あとは砕石や砂利を敷く工事を行います。

費用は抑えられますが、結局砂利がこぼれてしまい使い勝手が悪く、新築を建てて数年しかたっていないのに、砂利部分をコンクリートで埋めてほしいというリフォーム依頼が多いのが事実。

そのため、出来れば駐車スペースは全面コンクリートを打設することをオススメします。

その2.2台用カーポートの設置位置を間違える

1台用のカーポートであれば豪雪地域用のカーポートを除き、柱は2本ですが、2台用(3台用)は特定の種類を除き、4本です。

カーポートを設置する場合は、柱の位置が車の出し入れの際、邪魔にならないよう考える必要がありますが、ハウスメーカーに丸投げしてしまうと、思ったよりも邪魔な位置に設置されることが多々あります。

カーポート一つをとっても、その設置位置は十分に考える必要があります。

その3.駐輪場のスペースを確保することを忘れている

車の駐車スペースは考えたけれど、自転車の駐輪スペースを忘れてしまっていたなんて話はよく聞きます。

プロの外構業者であれば、家族構成や車・自転車の台数を把握して外構デザインを考えるので、お施主が忘れていても、駐輪スペースは確保されてる場合がほとんど。

素人ではうっかり見落としがちな部分を、ハウスメーカーはカバーしてくれるわけではありません。
外構に関する知識は素人同然ですから、仕方ないと言えば仕方ありませんが…。

その4.「現状引き渡し」の落とし穴を理解していない

ハウスメーカーが外構費用を抑えるために最もやりがちなのは、庭部分など広い範囲での「現状引き渡し」です。

その名の通り、何もされていない状態で引き渡されますが、この「何もされていない状態」をしっかりと理解している方が少ないのも事実。

大きめの砂利が転がっていたり、雑草がすでに生えている、高さがバラバラなど、とてもすぐに使える状態ではないのです。

そのため、ハウスメーカーに外構を依頼したにもかかわらず、結局外構専門業者に追加工事を依頼するという、とても非効率な現象が起きてしまいます。

その5.とにかく使い勝手が悪い

実はリフォーム工事で最も多いのが、この「とにかく使い勝手が悪いので何とかしてほしい」という依頼。

確かに現地を確認すると、頭の中に?マークがたくさん浮かんできます。

例えば門柱の位置、ポストの高さ、外部電源の有無、デッキの素材、植栽の数、防草対策…

はっきり言ってキリがないくらい意図不明な仕様になっているご自宅が多く、そのほとんどの方が「外構費用を抑えた」や「ハウスメーカーに丸投げした」「ハウスメーカーに言われるがまま」で外構工事を行っています。

プロの外構業者は、ポストの高さや表札の位置、インターホンの高さといった一見そんなに重要ではなさそうな細かな部分にまで気を配ります。

さらにはお施主の今後の生活まで予見してデザインをするので、ハウスメーカーとは全く別物の外構となるのです。

まとめ

いかがでしたか?

外構で失敗はしたくないけど、どうしても外構費用を抑える必要がある場合は、必ず外構専門業者にも相談してください。

外構専門業者はその道のプロである故、抑えた費用の中でいかに満足度の高い外構をデザインするかの術を知っています。

もちろん予算に余裕がある方にも外構専門業者に相談することをススメます。

ハウスメーカーと外構専門業者では、持っている引き出しに雲泥の差があります。

是非参考にして頂けたら幸いです。

ディーシーズ吉村社長

この記事を書いた人

吉村紀之(Yoshimura Noriyuki)

ディーシーズ代表取締役。

エクステリアの業界に携わること24年。エクステリアコンテストで数多くの受賞歴を持つエクステリアプランナー。

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