長引くコロナウイルスの影響で、お庭を有効活用したいというお客様が増えています。
しかしながら、自分が考えているお庭の活用方法を一体どこへ相談したら良いかわからないという方がほとんど。
そこで今回はあまり認知されていない外構工事について、プロ目線で徹底解説いたします。
お庭のデザインは外構専門店へ相談する
「外構」と聞いてもあまりイメージがわかない方もいるのではないでしょうか?
外構の定義とは、「居住する建物の外にある構造物全般」を指します。
そのため、お庭の相談と外構専門店がなかなかイコールで繋がらないのが現状。
我々外構専門業者は門廻り、駐車スペース、アプローチなど外構の一部として「お庭をデザインする」という考え方です。
新築もリフォームも同じで、とにかくお庭のデザインは外構専門店へ相談するということを覚えておきましょう。
相談から外構工事完了までの流れ
1.まずは外構専門店へ相談する
まずはざっくりとでいいので、お庭をどうしたいかを相談しましょう。
「目隠しフェンスが欲しい」「カーポートが欲しい」「人工芝がほしい」といった要望でも問題ありません。
外構の知識は多岐に渡るので、素人がわからないのは当然のこと。
要望さえ伝えれば、エクステリアプランナーがそれを〝カタチ″にしてくれます。
ただし、ここで重要なのは外構工事にどれくらいお金をかけることができるのかを、自分たちで決めておくことです。
外構デザインは予算をベースで考えるので、ある程度使える費用を伝えなければ、せっかくデザインしたものの、予算と全く合わずにお蔵入りになることも。
相談する段階で「これやったらいくらかかる?」というような質問をすれば概算では答えてくれるので、使える費用はしっかりと決めておきましょう。
2.相談した内容を確認する
実際に相談した内容を確認します。
確認方法は各お店によって若干の違いはありますが、基本的にプランナーが作成したパース図で確認するのが最も一般的です。
3DCADと呼ばれるソフトで実際にモニターに3D画像を映して確認できるお店もあります。
その場で変更や、別の要望があればプランナーに伝えて進めていきます。
費用も確認した上でこのお店でお願いしようとなれば、契約を済ませます。
基本契約した後の変更は、部材の発注前であれば可能です。
契約時にすべてを決める必要はないので、とりあえず契約だけ済ませておいて、そこから中身を詰めていくようなイメージです。
決して安くはない工事ですので、お店選びはしっかりと行いましょう。
3.契約するお店を決めてじっくりと中身を詰めていく
お店が決まれば契約を済ませ、着工日までは中身をじっくり詰めていきます。
基本的に、契約から1カ月~1カ月半後が工事の着工日となる場合が多いので、その間の変更などは可能です。
契約時の金額から変動しても特に問題はありませんが、100万円以上の外構工事となると、着工日までに着手金として30%のお支払いをお願いするお店が多いので、そこだけは留意しておきましょう。
4.着工から完了までの流れ
いざ着工となれば、後はお任せするだけです。何かしら問題が起きた場合は基本的に担当の営業が解決しますが、どうしてもお施主様に聞かなくてはならない、または伝えなくてはならない事案があった場合には、連絡が来ます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、外構工事にトラブルはつきもの。
理想を現実にするためには、担当の営業とより良い関係性を気づくことも大切です。
5.完了後
工事完了後、担当の営業との立会いの下、完了確認を行い、晴れて完成となります。
基本的には1年間の保証が付きますので、何か不具合が出たら都度連絡しましょう。
素人判断での補修はオススメ出来ません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回解説した内容は新築外構・リフォーム外構ともに同じです。
外構工事をお考えの際は、是非参考にしてみてください。
この記事を書いた人
吉村紀之(Yoshimura Noriyuki)
ディーシーズ代表取締役。
エクステリアの業界に携わること24年。エクステリアコンテストで数多くの受賞歴を持つエクステリアプランナー。